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注文住宅の住宅ローンについて
家を建てる時に大きな課題となるのは住宅ローンです。どのようなローンを組むかで、支払総額が大きく変わるため慎重に検討する必要があります。注文住宅のローンは大きな金額になる上に、住宅ローンの利用が初めてという人も多いので、ローンの基礎知識や、北杜市の代表的な金融機関の金利について説明します。
住宅ローンの基礎知識
住宅ローンを組む際に、知っておきたい基礎知識を見ていきましょう。これらのことを知った上で、収入やライフステージと合ったものを選んでください。
住宅ローンが組める条件
住宅ローンは、誰でも組めるものではありません。高額で長期間にわたる支払いとなるので、金融機関による審査が行われ、それに通らなければローンを組むことはできないのです。 審査項目は以下の通りです。
- 年収
- 勤続年数
- 完済時の年齢
- 借入時の年齢
- 健康状態
- 担保評価
年収・勤続年数
「年収」「勤続年数」ですが、ローン返済には十分な収入が必要という観点から、重要な審査項目となります。収入の安定性を判断するのに、勤務先や勤続年数が見られるため、公務員や会社員に比べると、経営者や個人事業主には厳しい審査となります。
年齢
年齢については「借入時」と「完済時」の年齢制限が多くの金融機関で設定されています。
借入時の下限は20歳以上、上限は75歳未満など、ローンの長さや金融機関、商品によって異なるので、よく確認してください。完済時年齢は80歳未満であることが一般的です。 借入時の年齢はクリアしても、完済時の年齢がクリアできなければ条件を満たさないため、借入期間が短くなることにも注意が必要です。
健康状態
住宅ローンは数十年という長期にわたるので、多くの金融機関では「団体信用生命保険」への加入が融資条件となっています。
これは、ローン返済中に死亡など万が一の場合に、保険金で住宅ローンが完済されるというもの。 そのため、保険加入の際に健康状態の審査があり、団体信用生命保険に加入できなかった場合には住宅ローンの審査に通らなくなります。
担保評価
今から住宅を購入するのに、担保なんてないよという人が多いでしょうが、この場合の担保とは、原則としてこのローンで購入する土地・建物となります。
もしも住宅ローンの返済が不能になった場合、金融機関は担保となっている不動産を売却して回収を行うということです。 購入する土地や建物の担保としての評価が高いほど、住宅ローンも通りやすくなります。
住宅ローンの種類
住宅ローンには金利の種類が3つあります。それぞれの違いを知っておくことで、自分に合った金利タイプを選ぶことができます。
固定金利型(フラット35)
返済開始から完済までの金利が確定しており、最後まで返済額が変わらないタイプです。家計の管理や返済計画が立てやすい特徴がありますが、変動金利型と比べると金利は高めになります。
変動金利型
ローン返済期間中、市場金利の上下によって住宅ローン金利が見直されるタイプ。市場金利が下がればローン金利も下がり、市場金利が上がればローン金利も上がります。 金利の見直しは、原則として年2回。元利均等返済の場合は、一般的に返済額自体が5年ごとに見直されます。
固定金利期間選択型
返済開始からの一定期間、固定金利期間を選択でき、その後は自動的に変動金利型に移行します。 一定期間は、3年、10年など選択できる期間が金融機関によって違います。
北杜市の金融機関の住宅ローンの金利について
北杜市の金融機関では、どのような住宅ローンの金利になっているか見ていきましょう。
三菱UFJ銀行
住宅ローン契約数が圧倒的に多いのが三菱UFJ銀行。3種類すべての金利タイプがありますが、中でも固定金利期間選択型の固定期間終了後の金利が低いという特徴があります。
糖尿病やがんなど7大疾病保障があり、万が一の場合に住宅ローン残高がゼロになります。
JAバンク山梨
固定変動選択型(3年・5年・10年)、変動金利型があります。
山梨県農業信用基金協会保証と、共同住宅ローン株式会社保証を利用できます。 最大5000万円、最長35年の融資が可能です。
山梨中央銀行
自由形設計住宅ローンをメインとして、変動金利型、固定金利型(フラット35)が利用できます。他にも、女性専用の「リブレ住宅ローン」や「リフォームローン」「借り換え専用無担保住宅ローン」も用意されており、さまざまなニーズに対応しています。
甲府信用金庫
住宅ローン金利プラン、リフォームローンがあります。金利プランは、10年固定、5年固定、3年固定があり、年数が長いほど金利の割引率は大きくなります。