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大津市の土地価格について
滋賀県の中でも人気の高い大津市は、エリアによって土地価格が大きく変わってきます。人気が集中しているエリアはやはり、主要駅近くになるようです。不動産販売価格も、駅近くほど高くなっています。
大津市の土地状況
大津市の土地価格を国土交通省の地価公示からみると、ここ数年間、下がり気味の傾向にあります。大津市は平成27年をピークに、それから緩やかな下り坂。ただ、平成25年から下り坂の滋賀県全体に比べれば、人気は衰えていないといった感じです。※
とはいえ、大津市全体が下降傾向にあるのではありません。エリア的にみると、大津駅周辺は大きく上昇しているのに対して、駅から遠くにあるエリアほど下降傾向が目立っている状況。つまり、駅近を土地に人気が集中しているといえます。
人口が急激に増えていない事からも、郊外の人気のないエリアでは今後も土地価格が上がるという考えにくいようです。それは逆に、駅近くの人気エリアも、このままの状況をキープしそうです。※
大津市の土地相場価格
大津市の土地相場価格を「土地代データ」から見てみると、上昇傾向にあるのが大津駅をはじめとする島ノ関や膳所、石場、錦、びわ湖浜大津、四宮、膳所本町、中ノ庄、瓦ヶ浜、唐橋前、瀬田、石山、近江神宮前などです※。いずれも地価坪平均が10万を超えています。
逆に地価ランキングでも下位に入るのが北小松や蓬莱、比良、志賀、近江舞子など。地価坪平均は2万前後と上位との差も大きくなっています。
実際の土地の直近5年間の売買では、大津市では大体5万円~3,900万円で取引されており、その平均価格は2,846万円※となっています。
家を建てる時によく選ばれている人気のエリア
やはり人気なのは、駅近くのエリア。特に大津駅は他県へのアクセスもしやすいことからも、通勤だけでなくプライベートでもアクティブに動きたい方、またショッピングの面などからも高い人気のを誇っています。そのため、地価も高くなっています。
大津駅などの主要駅エリアや、分譲地が増えている瀬戸や、開発が進んでいる草津や栗東などが注目されています。
人気がないとみられる郊外エリアも、ショッピングモールや大規模な新興住宅地などのあるエリアは人が集まっています。電車通勤ではなく、車での移動が主な人などは、郊外の新しい住宅地エリアを選ぶ傾向にあるようです。※
・ウチノカチより(URL:https://utinokati.com/details/土地相場・不動産相場/エリア/滋賀県-大津市/)
・土地代データより(URL:https://tochidai.info/shiga/otsu/)(2020年10月時点)
利便性
家は建ててしまうと数十年間そこで生活することになります。通勤や通学、買い物などの利便性はその後の生活を大きく左右することになるので、最寄り駅やバス停などへの所要時間や、交通機関の利便性をよく確認しましょう。
アクセスの良さだけでなく、始発・終電の時間や運行本数、駅から家までの安全性などもしっかりチェックしてください。
周辺の住環境
生活を送るためには、周辺の住環境も非常に大切です。日々の買い物で使うスーパーやコンビニは重い荷物を抱えて行ける距離なのか、車や自転車を使わなければならない距離なのかで生活に大きく影響してきます。
日常的には利用しなくても銀行や郵便局といった金融機関、役所、公園といった公共施設、病院や大型ショッピングセンター、習い事やスポーツジムなど、自分のライフスタイルで必要なものの場所を確認しておきましょう。
将来性
土地を購入して家を建てる時、長い間そこで暮らすことを想定しているでしょう。街の再開発や都市計画によって大きく街の様相が変わることはよくあります。
再開発の計画があるかどうか、10年、20年経った時どのような街になっているか調べてみましょう。その上で、発展して価値が上がりそうか、また逆に人口が減って寂しい街になりそうかを見極めるのが大切です。
発展する将来性だけに価値があるのではなく、30年後には静かに暮らしたいと思っているのであれば、にぎやかな街になりそうな土地は避けるなど、予測して将来設計と照らし合わせてみましょう。
ハザードマップ
最近は毎年のように数十年に1度の大雨など、災害が相次いでいます。2020年の法改正で宅建業者はハザードマップによる水害リスクの説明をするよう義務づけられましたが、説明されるより前に自分で把握してから土地探しをすることをおすすめします。
せっかく建てた家が、災害によって被害を受けるのは避けたいもの。そのためにも、各自治体が出しているハザードマップで、地震による液状化や断層の有無、津波の警戒が必要かどうか確認しましょう。また台風や大雨による河川の氾濫や高潮による浸水など、洪水浸水想定区域になっていないかも重要なポイントです。不動産会社にも土地の歴史をたずねてみましょう。
土地の危険度を理解しておくことで、建物の構造や強度に対策をしたり、火災保険に加入したりする条件なども設定しやすくなります。
建築条件なしを選ぶ
建築条件とは、建築会社が売り出している土地に自社が家を建てることを条件にしている土地のことです。土地と施工会社がセットになっており、注文住宅なのに自由に建築会社を選ぶことができなくなります。
建築会社を先に選んでいて、そこから土地を紹介されたのなら問題ありませんが、建築会社を自分で選びたいと思っている場合は注意が必要です。